Excel・スプレッドシートのマクロ開発は受託開発より「月額固定制(開発・運用・保守あり)」がおすすめの3つの理由

ExcelやGoogleスプレッドシートの自動化を請け負っている永富シオンです。
これまでに、GASやVBAを活用して70件以上の自動化を受託開発してきました。
受託開発を進めるうちに、開発・運用・保守を含めて月額固定制のほうが、開発者にとっても、外注側の企業にとっても、メリットが多いのではと感じるようになりました。
本記事では、受託開発と月額固定制を比較し、月額固定制をおすすめする理由を解説します。
月額固定制がおすすめの理由
受託開発より、月額固定制がおすすめの理由は以下の5つです。
- マクロ開発から実作業まで任せられるから、社内の負担が激減する
- 仕様変更時に説明し直す必要がなく、即時対応ができる
- 人を増やさず、属人化も防ぎ、専門家に任せられる安
一つずつ詳しく解説します。
1. マクロ開発から実作業まで任せられるから、社内の負担が激減する
「月額固定制マクロ(開発・運用・保守あり)」制度では、マクロを開発して終わりではなく、そのマクロを活用した実際の作業もこちらで代行し、成果物として納品まで対応します。これにより、社内の担当者はマクロを操作する必要すらなくなり、大幅に業務負担を軽減できます。
具体的には、以下のようなケースが想定されます。
- 毎月、お客様がSaaSツールからダウンロードしたCSVを私にメールで送信
- 私があらかじめ構築しておいたマクロ(VBAまたはGAS)でCSVを自動処理
- 約10分後には加工済みデータをお客様に返信
つまり、社内の担当者はCSVを送るだけで、整ったデータが手に入るのです。受託開発では「操作が面倒」「コピペミスで動かなくなる」などの声も多く、せっかくマクロを導入しても使われなくなるケースも見られます。このサービスではそうしたボトルネックを解消でき、「Excelを触っていたら一日が終わってしまった」というような事態を回避できます。社員の皆さんが本来の業務に集中できることで、組織全体の生産性向上につながります。
2. 仕様変更時に説明し直す必要がなく、即時対応ができる
Excelやスプレッドシートを活用する業務では、日々の業務内容の変化に伴い、マクロの調整が必要になることは珍しくありません。そうした「ちょっとした仕様変更」こそ、迅速かつスムーズに対応できる体制が求められます。
「月額固定制マクロ(開発・運用・保守あり)」では、毎月定額で継続的に開発・運用を担当しているため、業務内容の聞き取りや見積もりなどの手間がなく、すぐに対応に着手できます。
一方、受託開発の場合、納品から時間が経過した後の変更依頼では「このマクロって何のためのものでしたっけ?」というやり取りから始まることも少なくありません。実際に私も、過去のコードや仕様書を読み返して理解を取り戻す作業が必要になった経験があります。こうした工程が発生すると、迅速な対応が難しくなってしまいます。
継続的に業務を把握しているからこそ、利用者の使い方や意図まで理解でき、細かな変更もスムーズに対応可能です。頻繁に業務が変化する現場でも、仕様変更のたびに手が止まることのない快適さは、月額固定制ならではの強みです。
3. 人を増やさず、属人化も防ぎ、専門家に任せられる安心感
月額固定制サービスの大きな魅力のひとつは、社内に新たな人材を雇用せずとも、専門性の高い外部人材による支援をすぐに受けられる点にあります。派遣やアルバイトと違い、単発業務で終わらず、業務全体の構造や背景を理解した上で開発・運用・保守を一貫して行えるのが特徴です。
たとえば、月額5〜10万円という費用は一見すると高額に思えるかもしれませんが、専任の社員や派遣スタッフを雇用するよりも大幅なコスト削減が見込めます。また、業務に精通した外部パートナーがいることで、社内の担当者が退職・異動した際にも、業務が止まる心配がありません。
実際、多くの企業で見られるのが、「担当者が独自に構築したマクロや関数がブラックボックス化し、退職後に誰も手を出せない」という属人化の課題です。しかし、月額固定制では、マクロの仕様や使用目的、運用フローを常に記録・共有しており、誰が見ても業務が引き継げる状態を保てます。組織変更や人員入れ替えがあっても、業務がスムーズに継続可能です。
ただし月額固定方式が向いていない作業もある
どんな作業でも、月々定額で外注したほうがいいとは思いません。
どのようなケースで、受託開発と月額固定が向いているかを比較表にまとめました。
受託開発は、処理が一度きりで、仕様の更新頻度が低い業務が向いています。一方で、月額固定は定期的に発生し、業務フローが変わりやすい業務に向いています。
まとめ:Excel業務は「外注」より「継続支援」で根本解決を

Excelやスプレッドシートの自動化を検討する企業にとって、月額固定制は“効率・柔軟性・安心感”の3拍子がそろった理想的な選択肢です。
単発の受託開発で一時的な改善を狙うよりも、継続的なサポートのもとで、日々の業務改善と属人化の解消を進めていくほうが、長期的に見てコスパが高いと思います。
業務効率の悩みを本気で解決したい企業こそ、この「月額固定制マクロ(開発・運用・保守あり)」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
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